子育て日記
平日、私は理学療法士として病院に勤務しています。
毎日、けがをした患者さんや脳卒中の患者さんのリハビリをしています。
高齢の患者さんはもちろん多くて、先日も90歳を過ぎたおばあさんをリハビリしていました。
話をする中で、毎日息子二人を一人で育てていること、忙しくてかまう暇がないこと、怒ってしまうこと、ごはんをしっかり作ってあげられないこと。
十分にお世話をしてあげられないことを挙げだしたら、きりがないくらい。
そんな、彼女にとったらつまらないと思うようなことを話していたら、そのおばあさんがひとこと
「あなたはいいお母さん」
と。
そのとき、なんだかとても嬉しくて嬉しくて、彼女のリハビリが終わった後、ひとり号泣してしまいました。
自分の中で、息子たちにこうしてあげたい、体にいいものを食べさせてあげたい、もっと遊んであげたい、いいママになりたいと思っていたけど、「あ、私今でもいいママなんだ」と、なんとも簡単に安心してしまいました。
現代のママたちは理想が高いのか、SNSの影響で、きらきらママを目にする機会が多いのか、情報の氾濫で子育てに関する存在しない正解を探してしまうのか、つらい思いをしているママたちが多いのかもしれない。
でも、最低限以下しかできていないこんな私でも「いいお母さん」と言ってもらえるのです!
このおばあさんが子育てをしていた時代は何世代で一緒に生活していたかもしれない、でも皆が食べることだけに必死で子供たちに十分かまってあげられていなかった時代だったかもしれない。
時代で価値観は変わるし、人それぞれの考え方も違うけれど、子供たちが笑顔でとにかく生きていてくれれば、それが出来ていれば「いいお母さん」なのかな。なんて、いとも簡単に思ってしまいました。
大森貝塚を発見したエドワード・モースは日本の子供についてこう記録していました。「世界中で日本ほど、子供が親切に扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。ニコニコしている所から判断すると、子供たちは朝から晩まで幸福であるらしい」ならば、日本の母も笑顔だったに違いない!
ママの笑顔は、子供の笑顔。
ママの元気は、子供の元気。
昔も今も、これだけは真実であると信じる私は、まず、日本中のママを笑顔に元気するべく、週末、MoM's bodyで皆様をお待ちしています♪
Mieco